カルデロンのり子さん
13歳といえば中学1年生か2年生。この少女の悲痛な訴えに、入国管理法違反という法律が立ちはだかっている。こうしたケースは以前にもあった。そのたびごとに思うのは、行政の対応の遅さである。
13歳の子供がいるくらい長期間滞在し、平穏な暮らしを続けていたのなら、不法入国したとしても、じゅうぶんその国で生きる権利があっていいはずである。その点、なんだかんだ言いながらも、アメリカは偉大である。
米国の市民権は、基本的に出生、または米国へ帰化することによって取得することができ、その条件は、
①帰化申請時に最低18歳であること②日常必要程度な英語の語学能力(読み・書き・会話)があること③米国の歴史や政府に関して、基本的な知識を持っていること④道徳上問題がなく、米国市民になるにふさわしい人間であること⑤米国の憲法を支持し、米国に忠誠を誓うこと――などとなっている。
18歳未満であれば、再入国許可証を取得して、18歳になるまで待てばいいことになる。即席で調べたので、正確ではないが、移民の国アメリカは、寛大である。
それに引き代え、この国はどうか。いつもながら、いたいけなこの子供たちのニュースを見るたびに、涙を禁じ得ない。同時にこんな低年齢で、弁護士の指導があるにせよ、よく状況を把握し、適切な言葉で要求を表現していることに驚かされる。誠に立派な少女である。支援する友人たちも、偉い。
予想するのは不謹慎だが、おそらく、最低のり子さんにだけは特別在住許可は下りるだろう。この国の低俗な政治家が、世間の支持を得るチャンスと考えると思うからである。
声を大にして訴えればこその結果になるといいが、支援を受けマスコミが取り上げなければ、彼女の声が埋もれてしまった可能性もあると思うと、それがいちばん悲しい。






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