レパートリーについて(ギターの話16)
ギターの弦を代えたおかげで音色が見違えるほど、いや聞き間違えるほど良くなった。自画自賛ではない。左指のすべりが良くなり、フレットの移動がスムーズになったため、弾きやすくなった。
前回記したレパートリーを記しておこうと思う。備忘録としてである。まず最初に『オルフェのテーマ』(映画「黒いオルフェ」から)、『プレリュード第3番』(F・タルレガ)、『3つのカタロニア民謡~盗賊の歌、アメリアの遺言、聖母とその御子』、『スケルティーノ・メヒカーノ』(M・ポンセ)、『鐘の音』(ペルナンブコ)。この5曲(というか7曲)はそれぞれ1曲あたりの演奏時間は3分から5分で、小品である。
次は『マジョルカ』(I・アルベニス)、『ゴヤの美女』の2曲。これはなかなかの難曲。昔から大好きな2曲で、初めてテレビでオスカー・ギリアの来日演奏(NHK教育テレビで生放送だった)を聞いたときは、感動で胸が打ち震えた。小学6年のときである。
すぐに楽譜を揃えてみたが、なんとか人に聞いてもらえるまでに弾けたのは、大学に入ってからだった。
ここで一服休憩をとった後、『プレリュード』(M・ポンセ)、『カバティーナ』(映画「ディア・ハンター」の主題曲)、『タンゴ・アン・スカイ』と20世紀に作られた比較的新しい曲をおさらいする。
こうして書きとめてみると、この12曲を1時間で弾くのは楽ではないが、好きなことをやるのは疲れないものである。
経験者にはお分かりかもしれないが、じめじめとし出す入梅前のこの5月、6月はクラシックギターの演奏に適しているのだ。上手く説明できないが、右指の爪の状態がこの季節の湿気や温度にフィットしているのだと思う。
手のひらに、じわっとした汗が少しつくくらいが良い音色を出す。こればかりは感覚的なものだから表現が難しい。
レパートリーというのは、アマチュアでも暗譜していて曲の理解ができているものを言うのだと思うが、時間ができたら、たな卸しをしてみたい。


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