宮廷画家ゴヤは見た
監督のミロス・フォアマンは、『アマデウス』『カッコーの巣の上で』などを手がけた人。『ニューシネマパラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督同様、その名を聞いただけで見たくなる監督の一人である。
余談になるが、タイトルにある『ゴヤ』の関連で言えば、スペインの作曲家・グラナドスが書いた『トナディーリャ』という組曲の一節がギター用に編曲されて『ゴヤの美女』として知られている。私のお気に入りでもある。
『ゴヤの絵』ともいう。『裸体のマハ』『着衣のマハ』という実在する2枚の同じモデルによる絵は代表作のひとつ。曲はそこから着想を得ている。
ゴヤは宮廷画家であるが、民衆画家でもある。この映画が史実に忠実ならば(もちろん、そうに決まっているが)、教会批判のガリ版を作って密かに売っていたのは、少し驚きである。
主役はゴヤというより、ロレンソ神父である。『ノーカントリー』で圧倒的な存在感を示したハビエル・バルデムが、ここでも画面を占領する。スペインではラグビーの国内代表も経験したとかで、鍛えた巨体それ自体がすでに演技力の源泉になっているかのようだ。
ストーリーは、ここでは書くまい。バルデムは『コレラの時代の愛』という話題作もある。これも観るつもりである。
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