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2009年7月

2009年7月 6日 (月)

宮廷画家ゴヤは見た

090705goya1 監督のミロス・フォアマンは、『アマデウス』『カッコーの巣の上で』などを手がけた人。『ニューシネマパラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督同様、その名を聞いただけで見たくなる監督の一人である。

 余談になるが、タイトルにある『ゴヤ』の関連で言えば、スペインの作曲家・グラナドスが書いた『トナディーリャ』という組曲の一節がギター用に編曲されて『ゴヤの美女』として知られている。私のお気に入りでもある。

『ゴヤの絵』ともいう。『裸体のマハ』『着衣のマハ』という実在する2枚の同じモデルによる絵は代表作のひとつ。曲はそこから着想を得ている。

090705goya2 ゴヤは宮廷画家であるが、民衆画家でもある。この映画が史実に忠実ならば(もちろん、そうに決まっているが)、教会批判のガリ版を作って密かに売っていたのは、少し驚きである。

Goya3 主役はゴヤというより、ロレンソ神父である。『ノーカントリー』で圧倒的な存在感を示したハビエル・バルデムが、ここでも画面を占領する。スペインではラグビーの国内代表も経験したとかで、鍛えた巨体それ自体がすでに演技力の源泉になっているかのようだ。

ストーリーは、ここでは書くまい。バルデムは『コレラの時代の愛』という話題作もある。これも観るつもりである。

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2009年7月 5日 (日)

チェ 39歳別れの手紙

Che2 チェ・ゲバラ2部作の後編である。イントロの南アメリカ大陸の国々をパステルカラーで彩色していく演出が心憎い。改めて地理の勉強をさせられてるようだ。

Che3 ネタばれは不味いと思うが、ゲバラがキューバを去る理由について、カストロは公式の場で、ゲバラからの別れの手紙を読み上げる。テレビで放映するシーンだ。ボリビアに侵入するのは、もちろん密入国である。

Che5 カストロはゲバラに支援物資を届けるため密使を放つ。キューバから連れて来た精鋭部隊のほかに、フランスなど他国からの支援者も闘争に参加していることが次第に明らかになってくる。

Che6 映画の大半はもちろん山岳闘争のシーンが中心。山深い奥地に前線基地を設営するが、やがて政府軍は米国の特殊部隊の応援を受けて、ゲリラを追い詰めていく。

Che12

農民は政府軍の圧力に耐え切れず、ゲリラの行方を知らせるようになっていき、敵を引き付けて波状的な攻撃を続ける、いわゆるゲリラ戦法は、通用しなくなっていく。

Che11 そして、ついにゲバラは捕われ、射殺される。

Che10 場面はおそらく、ボリビアの海岸国境を目指して船上から彼方のキューバを見つめるショットで終わる。デルトロの寂しげな、しかし使命感を帯びた表情がなんとも言えない。

全編を通じて、恐ろしく淡々と描いている印象が残る。プロパガンダでもなければ、反米映画でもない。ゲバラその人を描いた映画である。

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